初めは・橋杭岩・なんて、妙な名前だ・と思っていました。
場所は紀伊半島の最先端に、
♪~向かいは大~島~♪と歌われる紀伊大島があります。
この大島を対岸に見る位置、つまり半島側のR-42号線に沿った串本にあります。
弘法大師空海が、天邪鬼に手伝わせて創り出した・と言い伝えられているらしいですが、
確かに常識では考えられない奇異な世界が広がっていました。
一列に並んで立っているように見える様々な形の岩・・・
これが橋の杭――つまりは橋脚――の様だというのでしょう。
確かにそれは、容易に想像できる形態だと思いました。
少し近寄って見ました。
向かいの、紀伊大島の島影がくっきりと見えます。
画面の左側が、紀伊半島の陸地です。
たぶんこの辺りから、天橋立のような細長い半島が、向かいの大島方面へ延びていたのでしょう・と考えたら夢が殺がれますかね・・・?
カメラを右に振って角度を変えて見ました。
小さな岩がごろごろしています。
小さく見えた岩もアップにして見ると、結構大きいので驚きです。
これだけの岩を、空海や天邪鬼が、何処かから持ってきたという考え方には、技術やとしては少し馴染めないです・ネ。
「それが夢を壊しているのだ」とお叱りを受けてもです。
たぶんこの岩達が点在する範囲が、半島が存在した巾だったのではないかと推考する方が無理なく呑めるのではないかと考えながら、このときシャッターを押していました。
岩達の下は、すごく堅固な岩盤だと推測できます。
この一見茶色に見える岩肌ですが、実は水中の小砂利をすくいあげて見るとそれは、碁石に使われている那智黒で吃驚しました。
海水によって半島が侵食された・・・
・と考えるより、
やっぱり・空海と天邪鬼・の世界が良いのだよ
・・・と考えているのでしょう、緑の座布団に鎮座して考え続けている人に見えました。
兎に角、不思議一杯の世界でした。