探偵ごっこ「佐鳴湖今昔その1」

「まるで子供だね」・と言われる行動でしたが、思い立つと停められない性格のようです。
勿論 <おーじ> こと <ひろさん> のことです。

そもそも己の記憶が衰え(おとろえ)ているので黄泉(よみ)の国へ旅立つ前に、息子達に負担を掛けないように身辺整理でもするか・という意味も含めてですが、写真を整理しようと思い立ったのが原因です。

毎秒、毎分、毎時、毎日、毎月、毎年と時々刻々変化している森羅万象には、人間の記憶の曖昧さということなのかも知れないけれどついて行けないのが現実です。
加えて僕の場合、加齢による脳のメモリー状態の劣化が、更にこれを助長して過去を忘れ去る単位を年から秒へと速度を速めています。

取りあえず袋に放り込んであったバラバラの未整理な奴をひきずり出して見ると、佐鳴湖西岸の開発真最中の写真が出て来たのです。

そう、こいつが――「今、どうなっているのかな」――と、消えかかりつつあったローソクの火を復活させて《探偵ごっこ》を始めるきっかけになったのです。







最初がこれです。

探偵ごっこ「佐鳴湖今昔その1」




この写真の右側の景色が次の写真です







探偵ごっこ「佐鳴湖今昔その1」




この写真の右側の景色が次の写真です







探偵ごっこ「佐鳴湖今昔その1」




3枚を合成しなかったのは、画面が小さくなっちゃうかな・と危惧したからです。



この頃――開発工事に特別興味を持っていた――と言うわけでもなかったです。
ただ丁度ペンタックスの一眼レフなるものを手に入れて間もなかった所為で、やたらとそこら中を被写体として写すことにワクワクしていた時代でした。
撮影した日付は1994.10.10です。

今回の《探偵ごっこ》とは、この場所を確定しようと思い立ったことです。


「見つけました」
「たぶんこの辺りだろう」・という感はビンゴでした。

最初の写真で、橋の右端に見える1軒の二階家と、左端に見える家(本当はお寺だけど)が決め手になりました。







こちらが今の景色です。

探偵ごっこ「佐鳴湖今昔その1」



画面の奥に見えた山々は、建築物に置き換えられて、今は大半が見えなくなりました。
橋の右端に見えていた二階家も、周囲の新しい建物に飲み込まれたように目立たなくなっちゃいました。






探偵ごっこ「佐鳴湖今昔その1」




階段状の護岸がこの位置を決定付けました。
実生の松が、土手の擁壁を隠す現状を見ると、年月の経過を感じます。







探偵ごっこ「佐鳴湖今昔その1」



赤白の鉄塔と橋と緑の山が変わらないと言えば変わっていないのでしょうが、赤裸だったところは皆建物が埋め尽くした感じがします。

その時(1994.10.10)17年後を
――こんな風になるだろう――とは全く想像して居ませんでした。
というか、想像する思考が全く働いていなかったと言うべきでしょう・本当に・・・


この《17年余の時空を飛び越える》という離れ業が出来たのは、写真と言う媒体を介した《探偵ごっこ》だったから・・・カナ。



次回「その2」を予定(無断変更あり)しています・・・


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