日本の屋根 その2

室生寺

台風で倒れた樹木によって壊れた室生寺の五重塔が復旧した・・・と言うニュースが新聞TVで流れた。
「なんとしてもこの目で見たい」・・と言うわけで、平成13年4月13日、意を決して妻と出かけました。

復旧できた五重塔を仰ぎ見たところです。

日本の屋根 その2




この塔からは、地味ではあるがどこか優しさを感じますね。


“女人高野室生寺”の石柱がある門

日本の屋根 その2



この門を潜った左側に庫裡があります。

これがその庫裡の屋根です

日本の屋根 その2






この腰屋根が排気の目的に作られたと考えられるのですが、妙に僕の心に残ったのでした。

これを見たとき、建築家の菊竹清訓氏の“か・かた・かたち”を思い出しました。

①“か”とは、イマジネイティブ アプローチ(構想的段階)
②“かた”とは、テクノロジカル アプローチ(技術的段階)
③“かたち”とは、ファンクショナル アプローチ(形態的段階)
と段階を経て形が決まっていく・というのだが、
この屋根を創った匠は、正にこの三段階のアプローチを経て、苦しみ抜いた中から生み出したに違いないと感じたのです。



追伸:ひょっとすると来週からしばらくブログを休むかもしれません。その時は再開を期待して貰って、しばらくまでごめんなさい。


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