北野天満宮の社殿に立ち寄って、
(信仰心が厚いとは言えないので、あえて参拝したと言えなかった)の帰路、
三光門を出たとき狛犬がいるのに始めて気がついたのでした。
実は、この北野天満宮を見ようと言い出したのは妻ではなくて、三光門の写真に惹かれた私本人でした。
写真で膨らませた一目見たいという気持ちの高ぶりは、己の頭の中で巨大化していた為、駐車場から参道を歩いて三光門(重文)の前まで、妻の存在を忘れて一気に進みました。
三光門
三光門アップ
「これが写真で見た三光門か・・・」
「少し違ったかな・・・」
肩の力が少し抜けるのが感じられました。
門を潜って、また振り返ってみましたが、変わることはありませんでした。
社殿(国宝)
社殿(国宝)アップ
社殿(国宝)に進んだのでしたが、参拝客の列を見て
「これはかなわん・・」と、列の後ろへ付くことをしないで、横から手を合わせて済ませました。・・・蛇足:後で気がついたのですが、この上の写真の梅の木の右下に光って見える白い看板には
「列に関係なく、開いてるところへお進みください」・・・と言うようなことが書いてありました。
ここへ至るまでの参道の左右には、赤いテントの露天商の列と、沢山の牛の銅像や石像が目に付いていましたが、止まろうとはしませんでした。それは、重要文化財の三光門の実物を早く見たいと言う気持ちの方が大きかったからでした。それが、国宝の社殿に参拝してやっと“三光門の呪縛”から開放された途端に、狛犬が目に飛び込んできたのです。
最初に“吽”に気付いたのです。
吽形
阿形
「角がある」と妻に向かって叫びました。
「あら本当ね」と妻は言う。
「狛犬って、昔から、角があったんだろうか」という私の驚きは、すぐに“阿”にカメラを向けましたが、こちらには角らしいものはありません。
今まで狛犬を何箇所かで撮影してきたけれど、“角”については一度も私の注意力が働いていませんでした。
うちへ帰ってすぐにでも写真を改めて見ようと想いを廻らせながら、道路の向かい側の名物の粟餅を買いに急いだのでした。
すると、また違う狛犬が目に入ってきたのです。
吽形
阿形
「やっぱり角らしいものがあるぞ」
「まただ」・・・と驚きの連続で、ついに5種類の狛犬を次々とカメラに納めたのです。
吽形
阿形
吽形
阿形
吽形
阿形
三光門から入り口の鳥居に向かって順にならべて見ました。いずれも“吽”形にのみ角らしきものがあります。
ちなみに我が家へ帰って過去撮影した狛犬の写真を見なおしてみて、
一体俺は「今まで狛犬を写してきて、どこを見ていたのか」と、愕然とした次第です。
私の撮影した物の中では可也の確立で、“吽”形には“角”らしきものがあるのが確認されました。