聖なる池のほとりに来た。
人の背丈ほどの台座の上にスカラベが彫られている。
スカラベとは糞ころがしの事なのだが、この時代は再生の神ケプリ神といわれ崇められたという。
1度廻ると願いが叶い、3度廻ると結婚できる、7回廻ると子供に恵まれる・といわれているらしい。
多分ガイドの全員が同じ事を言ってるに違いない。
色々の国の観光客がこのスカラベの周囲を廻って歩いている。
互いに願いの内容は違っていたかも知れないが、私たち夫婦も1回廻った。
翌日砂漠へ来た。
「月の~砂漠を~・・・」と言うイメージとは一寸違っていたが、エジプトの砂漠で見つけたスカラベの足跡である。
昨日スカラベの像の周りを一回回った。
そのご利益なのかどうかは別にして、こんな素敵な芸術作品に接するチャンスをくれたのかな・・・と思っている。
帰国に際して、ここの砂漠の砂を、フィルムの開き筒につめて(一寸いけないことかも)そっと持ち帰った。
以来我が家の食卓の出窓を飾って、もう6年になる。